「土耳古の染付」
国立考古学博物館に装飾タイル博物館がある。
ここが面白かった。
タイルも良いのだが、器が素晴らしい。
染付が美しい。
古伊万里の青に通じる。根が一緒だなと感じた。
時代が色彩が豊かになると、今度は柿右衛門だ。
美しい。
国立考古学博物館に装飾タイル博物館がある。
ここが面白かった。
タイルも良いのだが、器が素晴らしい。
染付が美しい。
古伊万里の青に通じる。根が一緒だなと感じた。
時代が色彩が豊かになると、今度は柿右衛門だ。
美しい。
電車をギュルハネ駅で降りて門をくぐって石畳の坂を少し上ると、左手に鉄柵がある。考古学博物館だ。
入場料20TLを支払い入場すると、まず左に古代当方博物館がある。
そこに、猫が数匹いた。
子猫と目が合うと、盛り場の客引きのように寄ってきて足元に座った。
前足を伸ばし、胸を張り、私を見上げる。そして、ミャオと鳴くと右の前足を目の横まで持ち上げて首をかしげた。
ちょうど招き猫が品を作った様子だ。
かわいらしく思いしゃがんで視線を近づけると、今度は私の足に背中を摺り寄せる。
猫嫌いの私だが、悪い気はしない。
しかし、餌になるものを持ち合わせていない。
ただ微笑んで見つめていた。
猫は数秒甘えてみせたが、見限るのは早い。
次の客が目に入ると私を捨てて、すたすたそっちの方へ歩いていった。
だから猫は嫌いだ。
イスタンブールの乗り物にもプリペイド・カードのような制度がある。
アクビルというものにポイントを入れて、乗る度に支払いをするのだ。
それは、プラスチック製で小さなフライパンのような形をしており、底の部分にボタン電池様のものが埋め込まれてある。フライパンの柄を持って使用する。
それを使わず、ジュトンというコインを買って、改札口に入れ通る人が半分以だった。
が、アクビルを使用する人々もいた。
投入口の側に丸い金属部が貼り付けられており、その真ん中に小さな突起がある。
それにアクビルを押し付けてると電子音がして、使用金額と残高が小窓に提示される。
デポジット(保証金)は、400円ぐらいだったと思う。
しかし、ガイドブックに書いてあったほど普及していない気がした。
アクビルの充填は主要駅でなければできないのに、トラム乗り場には必ずジュトン売り場がある。だから、現地の人の多くはジュトンを使用しているように見えた。
ジュトン売りはたいていおじさんで、ときどき青年だった。女性は一人も見かけなかった。
これがイスラム教からくるものなのかなと思った。
それに対して、駅の警備に当たる人には女性が少なからずいた。
古くからある職業と、新しくできた職種で、男女比が異なるのかなと考えたが、確かめていない。
どうなんだろうと思った。
こんなことを確かめられないのが、観光ガイドなしの旅行の欠点であり、語学力不足の旅行者の弱点だ。
ただ、疑問を感じる前に先回りされて何もかも説明されたり、考える前に質問ができて疑問を解消できるのも不幸だと思う。
学びて思わざれば即ちクラシ。思いて学ばざれば即ちアヤウシ。…だけど…
「書類を記入しなければならないので、少し時間がかかる。50分もすれば返せる」と、ホテルマンは、多分…言ったので、部屋に入った。
屋根裏部屋だった。
クローゼットの所で、天井が斜めになっていたので頭をぶつける。
服をしまいにいく度に何度もぶつけた。
服をクロゼットに移し、本や薬などの小さな物を机の中に納め、洗面具とコンタクトレンズの保存液その他を洗面台に並べた。
荷物を始末しても、まだ20分しか経たない。
妻を部屋に残して、散歩がてら水とおやつを買いに出ることにした。
ホテルは丘の中腹にあった。坂道を下り店を見て回った。
昔の八百屋さんか、タバコ屋さんのような店がいくつかあった。
食堂もあった。
羊の肉を串刺しにし、その串を垂直に立ててヒーターの前で回転させる。肉の表面がジリジリ焼け、脂が滴る。
滴った脂は香ばしく焦げ、匂いに引かれた客が買い求める。
回転する肉の塊から、いい塩梅に焦げた表面を大きなナイフで削ぎ落とす。
肉はスコップかヘラのような大振のスプーンで受け止め、平たいパンを上下二つに割った間に野菜と挟む。
パリに行くと、量、値段ともに手頃なので、夫婦でしょっちゅう食べていた。
ただ、その夜は飛行機の中で食べ過ぎていたので我慢した。
水とスナック菓子を買い求め、部屋に戻った。
合計3.50トルコ・リラだった。
約250円だから、円高なのに日本とそう変わらない。値段がどこに表示してあるのか分からなかったから、言われるままに払った。
カウンターの後ろの壁にしつらえてあるキーボックスに、パスポートが無造作に突っ込んであった。
シークレット・ボックスに預けるのなら理解できる。
しかし、これはオープンボックスだ。
治安がいいのか。
入り口にはドアマンが一人二人いるだけだ。
セキュリティが良いとは思えないのだが。
これがイスタンブール風のやり方なのか。
あるいは、単にこのホテルの流儀なのか。
イスタンブールに到着して、出迎えの現地係員を探したがいない。
妻を出口の隅に待たせて、何度も人だかりの前を往復した。
ネームカードを隅から隅まで注視して歩いた。
そして、人ごみがはけてきた頃、ようやく妻の名前を大書したカードを見つけることができた。
現地係員は、黄色いセーターを着た青年だった。
荷物を受け取り、ドライバーを呼ぶと言って携帯電話をかける。
何度もかけて、ようやく電話はつながったが、彼のドライバーはすぐ側にいたのだった。かなり不安になった。
そして、不安は的中した。
ドライバーのはずの男は助手席に座って、黄色のセーターの青年がハンドルを握った。
ピックアップの予約確認書を受け取ると、たどたどしい日本語で、ガイドは要らないかとか、レストランに案内したいとか言うだけで、市内の案内とか、注意事項とかには全く触れない。
市内に到着したはずなのになかなかホテルに着かない。
それどころか、同じ道を通ったのが分かった。
終いには車を停めて、街の人々にホテルを尋ね始めた。
3人目でようやくホテルの在り処ををつきとめることができた。
星が四つ付いていたから、全くの無名のホテルじゃあるまいに…。
ホテルに着いてもドライバーは助手席に座ったままだ。
セーター君が嬉しそうに車を停め、荷物を降ろし、ホテルのドアマンに託した。
そして、誇らしげに手を振るとすぐ車に乗り込み、発車した。
帰りのピックアップの打ち合わせも、ホテルのチェックインはおろか、その案内もしない。
私は、そこが予約してあるホテルに間違いないか確認して、チェックインに向かった。
昨夜イスタンブールから戻った。
イスタンブールのことを調べる前は夏服を準備するつもりだったが、
私は結局暖かい冬のイメージで服を準備した。
妻はパリの寒さを凌ぐ程度の服装だった。
結果は、妻の完勝。
イスタンブールの寒さは半端じゃなかった。
韓国留学生を二人呼んで、餅つきをした。
機械でついたが、3軒分の餅だったので疲れた。
一人はかまどの火の番をし、一人は揉み手を好んだ。
二人とも1年間の日本で、初めての正月だ。しかも、あと少しで帰国だ。
正月情報を教えながら、楽しい時間を過ごすことができた。
かまどの側に小さい芋を転がして、大きな芋はアルミ箔に包んで周囲に立てかける。
火の番をした子は、芋をつまみ食いしながら薪を足し、とっても話が面白かった。
途中、庭のダイダイをとって果汁を絞り、醤油と砂糖を足して、餅つき機に残った餅を千切りいれた。
餅を揉んでいる間に味が染み、次の臼をつくまでの間、皆でそれをつまみ食いした。
絞りたての酢醤油、つきたての餅が美味くない訳がない。
幸せだった。
母の友人がおこわを持ってきてくださり、妻がマグロ寿司と南瓜のそぼろ煮を作った。
みんなでたくさん食べた。母はいつもの倍は食べた。
たくさん食べ過ぎるのは身体に悪いだろうが、たくさん食べてしまうというのは、その時間が幸せだったいうことだ。
夫婦で、留学生の二人に感謝した。
単に私が間抜けなのかもしれない。いや、確かに私は間抜けだった。
今日、万馬券を取った状況をなんとなくエクセルに載せてみた。
すると、リターンについて、
これまで私が抱いていた印象とは全く違った数字が出てきた。
これまでは、稼ぐのは平場で、メインは楽しむ場だと思っていた。
しかしながら、取った万馬券の金高を見て驚いた。
稼ぎの3分の1以上は数少ない万馬券のものであり、
しかも、万馬券のほとんどはメインと準メインでとったのであった。
重賞の裏では稼いでいる印象は持っているが、今ではそれも疑わしい。
配当一万円足らずの馬券は、主に平場で取っているつもりだが、それを加味しても、
稼ぎの2分の1以上は、主にメイン、そして準メインで確実に取っている。
浅はかだった。
これまで500万円以下が大好きで馬券も手厚く買っていたが、それが間違いだったとは・・・。
典型的な、大きく負けて、小さく勝つ・・・だ。
これからは、印象ではなく、統計を大切にしていきたい。
まあ、めんどくさがりの私だから、どうせ中途半端になるのだろうが、せめて平場は楽しむだけにしたい。
人間の印象のあやふやなことに驚いてしまった。
下関美術館で藤田嗣治の作品に出会った。何度となく足を運んだ美術館だが、こんな作品を所蔵しているとは知らなかった。
しかし、持っているなら持っていると広く宣伝してほしいものだ。
客を呼べるビッグネームなのに、なぜ知らしめないのだろう。不思議だ。
今年の正月、ポンピドーセンターで見た作品は悲しくなるくらい画面が傷んでいたが、下関のは油彩も大丈夫に見えた。ため息が出るくらい美しい線だった。
いくら素晴らしい作品でも、傷みが激しいと、近くで見るのは痛々しく、魅力は減ずる。
特に藤田嗣治は繊細な線が命だから、小品でも画面がしっかりしていると、大作に劣らず心を打つ。
彼の絵3枚を見ることができて、入場料たったの200円!
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