まったく伊達さんにはまいった。
先週ちょうど「8年(エイト・イヤー)」という小説を読んだばかりだから、一層印象的だった。
アマチュア野球を引退して、8年後にメジャーデビューをするという物語だが、8年はぎりぎりリアリティーを持っているかなと思った矢先だ。
伊達選手はその上をいった。
11年を置いて復活の試合が準優勝。それも、優勝に手がかかった。
こんなのを小説に書いたら、必ず叱られる。
以前、師から教わったのは、「スポーツ小説は文学にはならない。現実はばかばかしいほど劇的だから」だ。
今日、カープの試合を観にいった。
8回表を終えて2対6。
しかも、カープはチャンスに最少得点しか取れず、横浜は取られれば取り返す。欲しいところで追加点。という、最悪な流れだった。
8回裏。
最初は代打緒方だった。
あのヒットで空気が変わった。
続いて赤松のヒット。そして、天谷の四球。
ただ、あのとき、横浜の選手に、もう少し仲間を励ませよと思った。
川村投手。両足を大きく広げ、前足に体重をかけてサインを覗く。
肩をゆっくり回したり、精一杯のパフォーマンス。
だが、横浜の内野はその場にとどまり、外野はうつむく。
この時点で、「いけるか!」と思った。
予感は当たる。代わった木塚から、アレックスは四球で打点1。
栗原が大きな飛球で一点追加。
前田が寺原の速球をきれいに打ち返す。
続いて石原もクリーンヒット。
とどめは小窪のライト線二塁打。
諦めちゃならないと思った。
今日は特別な日だった。
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