トプカプ宮殿の猫
電車をギュルハネ駅で降りて門をくぐって石畳の坂を少し上ると、左手に鉄柵がある。考古学博物館だ。
入場料20TLを支払い入場すると、まず左に古代当方博物館がある。
そこに、猫が数匹いた。
子猫と目が合うと、盛り場の客引きのように寄ってきて足元に座った。
前足を伸ばし、胸を張り、私を見上げる。そして、ミャオと鳴くと右の前足を目の横まで持ち上げて首をかしげた。
ちょうど招き猫が品を作った様子だ。
かわいらしく思いしゃがんで視線を近づけると、今度は私の足に背中を摺り寄せる。
猫嫌いの私だが、悪い気はしない。
しかし、餌になるものを持ち合わせていない。
ただ微笑んで見つめていた。
猫は数秒甘えてみせたが、見限るのは早い。
次の客が目に入ると私を捨てて、すたすたそっちの方へ歩いていった。
だから猫は嫌いだ。


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